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新型AirPodsの注目ポイントは? 従来モデルとの違いを解説 - BCN+R

 アップルが完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」の第3世代機を10月26日に発売した。全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」においても、圧倒的なシェアを占めるAirPodsシリーズだが、新型モデルは誰におすすめできるワイヤレスイヤホンなのか、オーディオライターでもある筆者が解説する。

AirPodsシリーズのイヤホン、それぞれの違いは?

 AirPodsシリーズの上位モデル「AirPods Pro」と新型AirPodsとの大きな違いはノイズキャンセリング機能、および外音取り込み機能の有無になる。新型AirPodsは一般的にハウジングと呼ばれるイヤホン本体の外殻に小さな孔を設けて、耳に装着した状態で自然に周囲の環境音を取り込める構造を第2世代機から継承。本体が軽く、クリアで抜け感の良い音を再現できるところが開放型イヤホンの特徴だ。  新型AirPodsの価格は2万3800円。先に販売を終了したワイヤレス充電対応のケースが付属する第2世代のAirPodsが2万5080円だったので、1,280円ほど値下がりした格好になる。ワイヤレス充電非対応のケースが付属する第2世代のAirPodsは1万6800円でシリーズのエントリーモデルとして販売を継続する。上位のAirPods Pro、ノイズキャンセリング機能などを搭載するワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」を加えた4モデルが最新のAirPodsファミリーだ。

新旧AirPodsで変わったのは“装着感”

 新型AirPodsはイヤホン、充電ケースともにデザインがAirPods Proに近くなった。感圧センサーによるリモコンを内蔵する本体のスティック部分は第2世代のAirPodsよりも33%短い。コンパクトですっきりとしたルックスになった。 新しいAirPodsは、AirPods Proのようにシリコン製のイヤーチップを使って耳穴の中に固定する装着スタイルではない。筆者は耳の形が新しいAirPodsと相性が合うようで、イヤホンを装着した状態で走ってみたり、少しダイナミックに体を動かしても耳もとにしっかりと固定されて落ちることがなかった。 ただ新しいAirPodsは第2世代と比べて耳に挿入する部分のサイズがほんのわずかに大きくなっている。耳の小さい方は、購入を検討する段階でApple StoreなどAirPodsを展示するショップに足を運んで試着してみることをおすすめする。

映画・音楽の立体音楽体験が楽しめる

 iPhone/iPadとのワンタッチペアリング機能はもちろん新しいAirPodsにも継承されている。特に印象に残る新機能は、アップル独自の立体音楽体験「空間オーディオ」に対応するコンテンツを再生したときに、新しいAirPodsも「ダイナミック・ヘッドトラッキング」の機能が使えるようになったことだ。 ダイナミック・ヘッドトラッキングとは、AirPodsを装着した状態で空間オーディオに対応するコンテンツを再生したときの没入感をさらに高める機能。ユーザーが顔の向きを変えてもコンテンツの音像があるべき位置に定位したまま聞こてくる。アクション系の映画やアニメ、ライブ演奏の音楽コンテンツを再生したときの臨場感が一段と高まる。  空間オーディオに対応するコンテンツサービスはアップルによるApple TV+、Apple Musicに始まり、今年の夏にNetflixにも波及した。iPhone/iPadにAirPodsを接続してNetflixのコンテンツを再生すると、自動的にダイナミック・ヘッドトラッキングを伴う立体感豊かなコンテンツ再生が楽しめる。ダイナミック・ヘッドトラッキングに対応するイヤホン・ヘッドホンは、現時点ではまだ新しいAirPodsのほか、AirPods ProとAirPods Maxの3モデルしかない。

低音再生が充実。スポーツシーンでも安心の耐水対応

 新しいAirPodsのサウンドは第2世代機よりも力強く張りのある低音が格段に充実した。新開発のダイナミック型Appleドライバーとカスタムメイドの高出力アンプが効いているのだろう。空気の通り道になる孔が空いている開放型ハウジングのイヤホンなのに、屋外で音楽を再生してもボーカルや低音のリズムがくっきりと鮮やかな輪郭で描かれる。音量を過度にあげなくても音楽や動画のダイアローグ(セリフ)が明瞭に聞こえるので、屋外で使う場合は再生音が外に漏れて周囲に迷惑をかける心配から解放される。  一方、飛行機や地下鉄などより強い騒音に囲まれる場所では、AirPodsのような開放型イヤホンはどうしても再生音に騒音が被って聞こえづらくなってしまう。場面に応じてAirPods Proのようなノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホン・ヘッドホンを使い分けたい。 新しいAirPodsは本体だけでなく、充電ケースまでもがIPX4等級の耐水耐汗対応になった。第2世代のAirPodsと比べた場合に大きなアドバンテージになるし、スポーツシーンにもAirPodsが気兼ねなく使えるメリットは大きい。新しいAirPodsは初めて左右独立型完全ワイヤレスイヤホンを買うことを検討している方だけでなく、すでにAirPodsを愛用している方もコレクションに加える価値のある個性なイヤホンに仕上がっている。  一方、最近では本体が耐水仕様で、ノイズキャンセリング機能まで搭載する左右独立型完全ワイヤレスイヤホンの良質なモデルが1万円台で見つかる時代になった。比べると高価なAirPodsがその人気を盤石のものにするためにも、アップルにはAirPodsのカラバリ展開のような強力な“ひと押し”を積極的に仕掛けてほしいと思う。(フリーライター・山本敦)

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