電話ケース → 【椿(ツバキ)】虫ではなく鳥が花粉を運ぶ。花ごとポロリと落ちる性質上、お見舞いに持っていってはいけない植物

【椿(ツバキ)】虫ではなく鳥が花粉を運ぶ。花ごとポロリと落ちる性質上、お見舞いに持っていってはいけない植物

日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ

【椿(ツバキ)】虫ではなく鳥が花粉を運ぶ。花ごとポロリと落ちる性質上、お見舞いに持っていってはいけない植物

◆鳥媒花なので性質は株ごとに多種多様なものになるツバキの実からとった油は「椿油」ですが、英語名のカメリアをつけて、「カメリア・オイル」ともいわれます。カメリア・オイルの有名な産地である長崎県の五島列島には、野生のツバキが自生し、ツバキの実が多く収穫されます。ツバキの花の色は、一般的には、赤、白、ピンクで、それらが一色か、組み合わされています。しかし、めずらしい黄色の花を咲かせる品種も知られています。花には、オシベが多くあります。花粉を多くつくるためです。ツバキは、自分の花粉を同じ花の中にあるメシベにつけてタネをつくらないという性質があります。ですから、他の株の花のメシベに花粉をつけねばなりません。そのために、花粉は多いほうがいいと思われます。ツバキの花は寒いときに咲くので、ハチやチョウチョに花粉の移動を託せないのではないかと心配になります。でも、ツバキは代表的な鳥媒花(ちょうばいか)ですから、ヒヨドリやメジロにより、花粉が運ばれます。そのような繁殖をするので、ツバキの性質は株ごとに多種多様なものになります。品種改良もこの性質を利用して行われているので、品種の数も多くなります。

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