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ニュース 航続1000km、中国のNIOが小型EVセダン『ET5』発表…テスラ モデル3 と競合

(写真:レスポンス)

ニュース 航続1000km、中国のNIOが小型EVセダン『ET5』発表…テスラ モデル3 と競合

中国のEVメーカーのNIO(ニーオ)は12月20日、中国で開催した「NIO Day」において、新型EV『ET5』を初公開した、と発表した。写真:NIOの ET5◆全長は4700mmでテスラモデル3とほぼ同じNIOは、上海市に本拠を置く新興EVメーカーだ。中国のIT巨大企業であるテンセントが出資しており、「中国版テスラ」と称されることもある。2017年5月には、EVスーパーカーのNIO『EP9』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいてタイムアタックを行い、ランボルギーニ『ウラカン』の高性能モデル「ペルフォマンテ」の6分52秒01を上回る、6分45秒900で駆け抜けた。NIOは今回の「NIO Day」において、新型EVのET5を初公開した。テスラ『モデル3』と競合する小型EVセダンとなる。ET5の全長は4700mmとした。全長 4694mmのテスラモデル3とほぼ同じサイズとなる。◆ツインモーターは最大出力489hpET5のEVパワートレインには、デュアルモーターアーキテクチャを採用する。フロントに最大出力204hpのモーター、リアに最大出力285hpのモーターを搭載し、システム全体で489hpのパワーと71.4kgmのトルクを引き出す。パワフルなモーターのおかげで、ET5は0~100km/h加速を4.3秒で駆け抜ける。自社開発した高性能4ポットブレーキキャリパーを装備し、100km/hからの制動距離は33.9mとした。抗力係数0.24のエアロダイナミクス性能と、SiCパワーモジュールを搭載した新世代の高効率電動パワートレインの効果で、ET5の航続は、蓄電容量75kWhのバッテリー仕様が550km、蓄電容量100kWhのバッテリー仕様が700km、蓄電容量150kWhのバッテリー仕様で1000kmに到達する。◆EVスーパーカーに着想を得たエクステリアET5のエクステリアデザインは、EVスーパーカーのEP9に着想を得た。筋肉質なリア、ワイドなトレッド、彫りの深いフォルムが、スポーティさを強調している。リアにはダックテイルスポイラーを装備した。エアカーテン、フラッシュドアハンドル、ソフトクローズドア、フレームレスウィンドウも採用する。自動運転センサーは車体にシームレスに組み込まれる。ET5のインテリアは、NIOのセカンドリビングルームのコンセプトを進化させた。具体的には、家具やファッション、靴のトレンドに触発され、温かみのある洗練された空間を追求した。大きなキャビンとパノラマガラスルームが、テラコッタやオレンジなど、明るいインテリアを引き立てている。ET5には、リサイクルされた持続可能な素材を使用する。「Clean+」と呼ばれる持続可能な生地は、リラックスできる繭のような雰囲気を生み出し、キャビンの音響性能を向上させる、と自負する。256色のアンビエントライト機能により、気分に合った雰囲気を車内に作り出すことが可能。「ドルビーアトモス」の7.1.4サラウンドサウンドシステムが標準装備されている。◆ARやVRテクノロジーを導入したデジタルコックピットET5には、最新のディスプレイテクノロジーを採用した。自動車業界初となる「PanoCinema」は、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)テクノロジーによるパノラマで没入型のデジタルコックピットになるという。NIOは、ARデバイス企業のNREAL社と提携し、201インチの有効画面サイズが投影できるNIO専用のARメガネを共同開発した。また、NIOはNOLO社と共同で、超薄型パンケーキレンズを使ったNIO VRメガネを共同開発し、双眼4Kディスプレイ効果を発揮するという。10.2インチのHDRインストルメントクラスターも採用している。ET5には、最新の自動運転システムが搭載されている。 スーパーセンシングの「Aquila」と、スーパーコンピュータの「Adam」により、ET5は、高速道路や市街地、駐車場などにおいて、安全で安心できる自動運転体験を実現する、としている。

レスポンス 森脇稔

最終更新:レスポンス
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