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「iPhone 12 mini」を使って1カ月、小さいは正義【いつモノコト】-Impress Watch

上がiPhone 12 mini、下は8 Plus

直近で使用していた「iPhone 8 Plus」は、まだまだ現役。あと1~2年は頑張れると思ったのですが「iPhone 12 mini」を買ってしまいました。しかも発売日当日に。本稿では、12 miniが手元に届いてから1カ月ほど使った印象についてお伝えしたいと思います。

購入したiPhone 12 miniの容量は64GB、82,280円(税込)です。iCloudドライブ、Googleドライブ、OneDrive、Dropbox等々、これだけクラウドサービスが充実していれば、物理的なドライブ容量は少なくてもいいかなと考えての、というのは言い訳で、予算も“ミニ”で済ませたかったのが本音です。

あと、大きい容量との差額はAirPodsなどのアクセサリーに回したほうが、総合的に快適なんじゃないかなとも思ってます。

8 Plusの唯一の不満が本体サイズでした。ディスプレイサイズには満足でも、本体がデカい。ポケットに入らないから仕方なくカバンを担ぐ、このスタイルが3年間許せなかったんですよね。小さくて高性能なのが欲しくても、年々大型化するスマートフォンのラインナップには、これというものがなかったのです。

12 miniならモバイルバッテリーを常備しても余裕

2020年春に発売された第2世代の「SE」は見送りました。価格は49,280円(税込)と魅力的でしたが、カメラ、ディスプレイ、バッテリーなどは「8」の廉価版風なスペック。8 Plusユーザーとしては積極的な買い替え理由にはなりません。見た目も代わり映えしませんしね。

数年悩んだ甲斐もあって、12 miniにたどり着けたわけです。8 Plusとディスプレイサイズはほぼ変わらず(マイナス0.1インチの5.4インチ)、高さ:約2cm、幅:約1cmのサイズダウン。最新のCPUで処理速度も速くてカメラも良いので文句なしです。

指の届き具合はもちろん、ポケットに気軽に入れられるのが一番です。本来の電話サイズを堪能しています。

本体サイズに伴ってバッテリーも小さいわけですが、長時間の外出なら、どのモデルを買ってもモバイルバッテリーを持ち歩くので、大きなマイナスではないと思います。

8 Plusの収まりの悪さが嫌そもそも電話サイズはこれくらいだった!

長年使っても飽きがこないであろうデザインもお気に入りです。過去に「5S」(2013年発売)や初代「SE」(2016年発売)を使っていた方、12シリーズのデザインはまさにアレです。エッジが効いて特徴的でしたよね。ディスプレイ保護フィルムが貼りやすいことを推す方も多いようです。

「iPhone 12 mini」を使って1カ月、小さいは正義【いつモノコト】-Impress Watch

一巡したフラットなデザインがいい感じ。中身も進化して、5S/SEの兄貴分な風格です。miniじゃなくて、もはや5S/SE Pro Maxですよ。

左から、iPhone 5S、8 Plus、12 mini。5Sのサイズより高さ:プラス7.7mm、幅:プラス5.6mm、厚さマイナス0.2mm。8 Plusと並べると明らかに小さい左から、iPhone 5S、8 Plus、12 mini。12 miniのレンズの存在感がすごい5S(左)と12 mini(右)の側面。懐かしいデザイン

各モデルの違いは、Apple公式サイト(iPhoneのモデルを比較する)で存分に比較できますよ。

iPhoneのモデルを比較する - Apple公式サイト

何を今さらと思われるかも知れませんが、慣れ親しんだホームボタンがなくなったことに戸惑いました。もちろん知っていますよ。アプリを終了するには画面下からシュッとする。認証は指紋じゃなくて、「フェイス・アイディー」ですよね。

実は、最初の1週間くらいは“AssitiveTouch”を利用して疑似ホームボタンを表示していました。操作に慣れたので、この設定はすぐにお役御免となりましたが、アプリスイッチャーやスクリーンショットの機能なども登録できて便利なので、気になる方は試してみてください。現行のiPhoneでも設定可能です。

“AssitiveTouch”で疑似ホームボタンを表示。任意の位置に移動可能だ[設定]アプリから[アクセシビリティ]→[タッチ]をタップ。“AssitiveTouch”のスイッチをONにすると画面上に黒い丸(AssitiveTouch)が表示される。[シングルタップ]の設定を変更すれば、疑似ホームボタンとして使える

未だに慣れないのが、Appを入手する時にサイドボタンをダブルクリックすること。ダブルクリック後にFace IDの認証と続くのが少し面倒です。設定変更できないのですかね。

App入手時のサイドボタンのダブルクリックからのFace ID認証に違和感がある

あと、メガネをはずしている時、Face IDが効かないのが地味にイライラするので“もう一つの容姿をセットアップ”を設定しておきました。

[設定]アプリの[Face IDとパスコード]をタップ後、パスコードを入力する。[もう一つの容姿をセットアップ]をタップして設定する

仕様上のディスプレイサイズは5.4インチ。上端から下端までの対角線の長さなので、上部のインカメラを超える部分も含まれる値です。実質5インチ程度というのが正直なところ。ただ、縮小表示されるため情報量は変わりません。

筆者は、8 Plusからの乗り換えのため気になるだけで、「7」「8」「SE(第1世代)」の方は結構広くなったと感じるはずです。

8 Plus(左)と12 mini(右)。仕様上の5.4インチは、ディスプレイ上端まで含めてのサイズ縮小表示で情報量は変わらず

暖色系の発色は「12」シリーズに新しく採用された有機ELの仕様のようです。[設定]アプリの[画面表示と明るさ]の“True Tone”をOFFで“白く”なりますが、標準設定のほうが目に優しいと感じます。

世界で一番売れているカメラはiPhoneとも言われるように、確かにiPhoneがあるので、専用機の“カメラ”はほとんど持ち歩かなくなりました。カメラ関連の機能で楽しいのは、0.5倍の超広角。8 Plusユーザーとしては新鮮です。

「1×」のアイコンをタップすると0.5倍に切り替わる撮影位置を変えずに“引ける”「1×」で撮影「0.5×」で撮影。「1×」と撮影位置は同じ

周辺の歪みは気になるところですが、もうちょい“引き”たい時に重宝します。望遠レンズのある12 Pro / Pro Maxはうらやましいけど、拡大したいときはトリミングで我慢します。超広角のほうが利用頻度は高いはず。

全般的にカメラは進化していて、失敗するのが難しいんじゃないかなと感じます。適当にシャッターを押しても自然な写真が撮れます。意図にあわせて撮影するなら設定を弄るか、写真アプリの活用をおすすめします。

足元が見えないくらいの時間帯に撮影。適当に撮ってもそれなりに仕上がる“ポートレート”モードで撮影。狙って撮るなら写真アプリは必須だと思う

総合的に「iPhone 12 mini」に大満足です。特に「8」「7」ユーザーには強くオススメしたいですね。バッテリーが……、と噂されますが、Apple公式サイト(iPhoneのモデルを比較する)で比べてみてください。iPhone 8や7より、12 miniのほうが優秀ですよ。

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