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個性派 AV一体型ナビ で車内エンタメを増強[ソースユニット]

「カーオーディオシステムの“最上流”に何を使うか」を考えている当特集。最近は車載専用機のバリエーションが増え、かつ便利に使える外部機器もいろいろあり選択肢が増えている。さて、その中から選ぶべきものとは…。今回は、3ブランドの“AV一体型ナビ”を取り上げる。

なお当特集は、全国の有名カーオーディオプロショップに取材して記事を作成している。今回は、広島県福山市の実力店、“リクロス”に教えを請うた。有益な情報が多々得られた。じっくりとお読みいただきたい。

画質の高さ、汎用性で強みを発揮する『ストラーダ』!

“AV一体型ナビ”の中には、高度なサウンドチューニング機能が搭載されたモデルがいくつかある。三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』、カロッツェリアの『サイバーナビ』、アルパインの『ビッグXシリーズ』、これらではツイーターとミッドウーファーの個別制御が可能な他、各調整機能が“ハイエンド”と呼ぶに相応しい性能を有している。ゆえに多くのカーオーディオ愛好家に使われているが、今回は、これらに準じたチューニング機能を持つモデルのソースユニットとしての能力を検証していく。まずはパナソニックの『ストラーダ』について、“リクロス”の代表を務める池田さんに教えてもらった。

「パナソニックの『ストラーダ』も、ソースユニットとしてなかなかに魅力的です。特に『F1X PREMIUM10』と呼ばれている上位2機種には、有機ELディスプレイが採用されていて高画質です。なので、映像系コンテンツを楽しもうとするときに強みを発揮します。有機ELディスプレイはバックライトを必要とせず発光素子の光がほぼそのまま再現されるので、黒色が引き締まり色域の再現性も高いです。また液晶のように空気層がないので太陽光が当たっても視認性がほぼ落ちません。現状市販ナビで有機ELディスプレイが採用されているのは『ストラーダ』だけですし、画質の高さは間違いなくトップレベルです。

また最上位機種の『CN-F1X10BHD』にはブルーレイディスクプレーヤーが内蔵されていますので、ご家庭の映像環境がブルーレイ化されている場合、当機ならクルマの中でもブルーレイディスクを再生できて便利です。また、ハイレゾ音源も再生できます。

サウンドチューニング機能も充実しています。簡易的な“タイムアライメント”、“13バンドイコライザー”、“サブウーファー出力”が備えられていますので、ある程度のチューニングを行えます。さらには、画面は10型ですがフローティング構造が採用されているので、2DINスペースが確保できる車種ならほぼすべてに取り付けられます。この点もストロングポイントです」

個性派 AV一体型ナビ で車内エンタメを増強[ソースユニット]

『彩速ナビ』はハイレゾ音源への対応力が高く、チューニング能力も充実!

「またケンウッドの『彩速ナビシリーズ』も、ソースユニットとしてのポテンシャルが高いです。なお同シリーズは3グレード展開されているのですが、特にお薦めなのは、その最上位グレードである『TYPE M』シリーズの4機種です。

ちなみにケンウッドの『彩速ナビシリーズ』は、他に先駆けていち早くハイレゾ音源に対応しました。ゆえにその部分で一日の長があり、ファイル対応力が高いです。さらには音楽信号をハイレゾクオリティで送信できるBluetoothコーデックの“LDAC(エルダック)”にも対応しています。“LDAC”に対応するスマホは限定的ですが、対応機種を使っている方にとって『彩速ナビ』は特別な1台になり得ます。

さらに『彩速ナビ』の『TYPE M』は、サウンドチューニング機能も充実しています。“タイムアライメント”は簡易的なタイプですのでツイーターとミッドウーファーの個別制御は行えませんが、それでも搭載されていないモデルと比べてかなり有利です。

そして“プロモードEQ”と命名された“イコライザー”も搭載されています。なおこれは“パラメトリックイコライザー”なので、一般的な“グラフィックイコライザー”と比べてより緻密なチューニングを行えます。“グラフィックイコライザー”は調整できる周波数帯があらかじめ決められていますが、“パラメトリックイコライザー”では調整する周波数帯と影響がおよぶ範囲を任意に設定できるので、補正したい部分にアプローチしやすいんです。

併せて“サブウーファー出力”も備えています。これを活用すれば、フロントスピーカーの音とサブウーファーの音をよりスムーズに繋げられます」

『楽ナビ』は、リーズナブルかつ高機能!

「もう1つ、カロッツェリアのスタンダードラインである『楽ナビ』も、ソースユニットとして侮り難い存在です。まず、素の音質性能が高いです。カロッツェリアはその点においてノウハウを多く持っていますので、スタンダード機ながら基板設計やパーツ選定にこだわりが注がれているんです。

そして、サウンドチューニング能力もスタンダード機としては充実しています。簡易的な“タイムアライメント”機能も搭載し、“サブウーファー出力”も備えています。他の機種でもそうですが、“サブウーファー出力”が搭載されているとフロントスピーカーとサブウーファー間で“クロスオーバー”機能が使えるようになり、これが音に効くんです。フロントスピーカーには“ハイパスフィルター”を、サブウーファーには“ローパスフィルター”をかけられる機種では、再生範囲の役割分担が上手くいきフロントスピーカーの音とサブウーファーの音が一体化しやすくなるんですよ。

また『楽ナビ』は“13バンドイコライザー”を搭載しています。ハイエンド機の“イコライザー”は31バンドタイプですが、一般的には13バンドタイプも十分に高性能です。カーオーディオ・プロショップにチューニングを依頼すれば、13バンドタイプでも車内の音響特性をある程度改善できると思います。

また『楽ナビ』のラインナップには、HDMI端子を入出力ともに備えたモデルが多々あります。そのような機種ではスマホのミラーリングを行えて、リアモニターに高画質な映像信号を送れます。この点も『楽ナビ』ならではの魅力です。

お近くでしたらぜひ、お気軽にご来店ください。メインユニットの選定からスピーカー交換やパワードサブウーファーの導入等々、入門者向けのさまざまプランをご提案できると思います。たくさんの方のお越しをお待ちしています」

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